アラブ首長国連邦

アラブ首長国連邦への物品の持ち込み・持ち出し制限について

税関当局の規定により、入国者は1人につき酒類2本またはビール2箱、紙巻きタバコ400本、葉巻50本およびタバコ1kgを持ち込むことができます。コレラが流行している地域からの渡航者は野菜、果物、養殖真珠の持ち込みが禁止されます。多額の現金を所持して出入国する場合（10,000米ドル、40,000ディルハムまたは同等額を超える他の通貨）は、申告が必要です。

アラブ首長国連邦は、知的財産の保護を重視しています。海賊版は持ち込まないでください。また、アラブ首長国連邦の警察は密輸を厳しく監視しています。必要以上の医薬品を持ち込むと投獄の対象となります。検査の際にいつでも提示できるよう、医薬品の英文説明書、医師の処方箋、購入明細を用意しておく必要があります。

アラブ首長国連邦に入国する際、ドラッグ、武器、ポルノに関連した書籍、VCD、ビデオテープ、鎮痛剤、その他特別な許可の必要な物品等、禁制品の持ち込みは固く禁じられています。

ビザについて

ビザ申請の際は、アラブ首長国連邦に登録しているスポンサー（ホテル、旅行代理店など）を通して関連書類をアラブ首長国連邦の出入国管理局に提出します。ビザはスポンサーを通してファックスで申請者に送付されます。申請者はビザとパスポートを携行してアラブ首長国連邦に入国します。ビザ申請前にスポンサーに問い合わせ、またはアラブ首長国連邦出入国管理局のウェブサイトで詳しい条件をご確認いただき、必要書類を準備してください。政府の委任で派遣される方は他の国のアラブ首長国連邦大使館・領事館でビザの申請を行うことができます。

アラブ首長国連邦に入国する際は、虹彩スキャンおよびパスポート・ビザの確認が行われます。渡航者はビザに記載された必要滞在日数内に出国しなければなりません。滞在日数が1日超過するごとに28米ドルの罰金が科せられます。出国カードに記入し、パスポートと共に出入国管理局に提出してください。

現地の習慣について

アラブ首長国連邦はイスラム教国です。イスラム教では豚肉と飲酒が禁じられています。外国人は指定ホテルで酒類を購入することができます。イスラム教徒は、職場、自宅、機内などで毎日5回の祈りを唱えます。祈りは非常に大切にされており、祈りの最中には話しかけないようにしましょう。聖なる月ラマダンには日の出から日没までの間、路上で水を飲むこと、喫煙、食べることは禁じられています。

アラブ人の間では、左手は不浄なものと考えられています。物の受け渡しにはなるべく右手を使います。もちろん大きな物の場合は両手を使って構いません。

大きな会合においては男女は交流しません。アラブの女性は通常男性と握手をせず、男性は女性に対しにっこり頷いて挨拶します。女性に温かく接しすぎないようにしましょう。女性の方から手を差し出された場合には握手してよいでしょう。会合において、男女は会話を交わすことは可能です。黒い衣服に身を包んだ女性の写真撮影は絶対に慎みましょう。